2015年10月15日

皮膚の強靭

肥田式強健術の理想的体育法として、
以下の8大要件が掲げられている。

@筋肉の発達
A内臓の壮健
B皮膚の強靭
C体格の均整
D姿勢の調和
E動作の敏活
F気力の充実
G精神の平静

その中で今回はBを紹介しておきたい。

以下、『鉄人を創る肥田式強健術』より転載↓


皮膚の強靭

皮膚には呼吸、排泄、体温調節、触覚などの作用があり、
表皮、真皮、皮下組織からできている。

皮膚の機能が悪いと、末梢神経や血圧、血行、ホルモンの働きも悪くなる。

そうした障害を持つ人の多くは、胃腸の働きが鈍く、神経の作用も弱い。

胃と脳は迷走神経によって直接繋がっているので、両者は密接な関係を持っているのである。

ならば、根本的に皮膚を強くしようとするなら、そして胃腸の働きを盛んにしようとするなら、
神経を強くしようとするなら、頭脳を清快にしようとするなら――、

「太陽を仰げ。清風にその身をさらせ。冷水を用いよ。土に親しめ。
そして摩擦をやれ、ことに強硬摩擦を行え」

春充は冷水摩擦、乾布摩擦に限らず、いろいろなことをやってみた。

冬の日、素っ裸になって、乾いた土砂や木屑などを全身につけて擦ってみた。

荒縄や棕櫚縄、亀の子たわしでごしりごしりと擦ったりもした。

そのいずれも熱心に試みたが、亀の子たわしの摩擦がいちばん簡単で爽快で、かつ効果があった。

亀の子たわしだと、他の何ものにも勝って真皮乳頭に強烈な刺激を与え、
毛細血管の働きを盛んにして、感覚器(マイスネル小体)の機能を敏活にする。

あんな強いものでこすったりしたら、皮膚は荒れてがさがさになるのではないか、との心配は無用。

表皮の新陳代謝をよくし、脂肪の分泌も盛んになるから、皮膚はかえってツルツルと滑らかになる。

のみならず、血行がよくなって全身に活力が出てくる。

厳寒の1月、2月の頃、春充は甲州小沼で朝起きるやいなや、裏の小川に飛び込むのが日課だった。

それから、凍っている石の上にぺったり座って石鹸を体中に塗り、
温泉にでも浸かっているかのように悠々として亀の子たわしで足の裏から顔まで擦るのである。

富士山は真っ白に、目の前にそびえている。

朝日はなかなか昇らない。

富士颪はピュウピュウとカミソリの刃で肉を削ぐようだ。

けれども心身改造に決死的熱意に燃える春充は、むしろ洋々たる希望に満ちて、
得意の微笑を浮かべながら、ゆったりと多いシの上に尻を据えたものであった。

そばを通りかかった農家の人たちが、思わず立ち止まったまま、挨拶の言葉も出しえず、
びっくりして不思議そうな目で見つめたのも、無理なことではあるまい。

富士山直下の厳冬の寒さは一通りのものではないのだ。

しかしこんなことは、決して形の上から学ぶべきことではない。

身体の内外が練り鍛えられて、熱汗熱血の迸るところ、自然の要求となって内から燃え溢れたとき、
ゆったりと落ち着きを払って、楽しんでやるべきことである。

それをいやいやながら、ぶるぶる震えながら、こんな無茶なことをすると、たちまち風邪を引きますぞ。

何事もまず、その根元を養って、自ずから整うようにしないと、そこに思わぬ無理が出て、
かえって恐るべき害を招くことになる。

何人も実行を継続すれば、間もなくその効果を体験することが出来るであろう。

毎朝、冷水摩擦、乾布摩擦に亀の子たわしを使うことを面倒に思う人は、
せめて入浴の時だけでも使ってほしい。

湯に浸した体を、石鹸をつけた亀の子たわしでごしりごしりと擦ると、
皮膚はむずがゆいようになって、いっそう強くぎゅうぎゅうと擦りたくなる。

ちょうど痒いところをかくような爽快感を覚える。

ちょっとの間に生まれ変わったように感じる。清潔になる。

これまでになると、刺激のない手ぬぐいなど、なまぬるくてとても使えない。

この強硬摩擦を、合理的運動を施した弾力に富む筋肉に与えると、爽快感は一段と大なるものがある。

そこでいちばん大切な、擦り方のコツを述べておこう。

まず、足の先から逆に上の方へ擦り上げる。

腕も手先から上へ擦る。背中も同じだ。腹も胸も下から上に擦る。

ただ腹は後で臍を中心として円形に、胃部を左右に、胸は両乳を中心として円形に重ねて擦る。

逆に擦ることが秘訣である。

初め慣れるまでは、洗いざらしの乾いたタオルで擦り、次にたわしを石で擦って、
毛を十分軟らかくしたものを使うといいだろう。

よくこれを洗い流してから使うとよい。

もともと鍋釜を洗うように出来ているものだからである。

だが、われわれの皮膚も鍋釜の底のように頑丈なものにしたいではないか。



転載終了

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西式健康法では、
「皮膚は大切な排泄器官だから摩擦をして傷をつけてはいけない 」
と教えられているが、私は10歳の頃から亀の子たわしで体を洗っていた。

乾いた皮膚をたわしで擦ると皮が剥けて粉だらけになるので、
入浴時に体を洗うときに亀の子たわしを使っていた。

最初の頃は少し痛くて引っかき傷のようになっていた記憶があるが、
慣れてくると爽快で、皮膚もキレイになって強くなっていくことを実感した。

そして、いつの頃からか、亀の子たわしでは満足できなくなり、
もっと毛が短くて硬く、背中も磨きやすい靴磨きのたわしを使うようになった。

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もちろん、今でも靴磨きのたわしを使っていて、
顔も陰部も含めて全身を靴磨きのたわしで強硬摩擦をして、
最後に冷水シャワーを浴びてバスタイム終了としている。

但し、近年では冬は気が向かないときは冷水を浴びないこともあり、
昔のように戒律的に無理なことはしないように適当にしている。

尚、靴磨きのたわしでは全身隈なく磨くのが難しく、
石鹸も泡立たなくて体を洗うのには適していないので、
靴磨きのたわしで体を磨く前に、
ピンクのタオルにボディソープをつけて、
一通り全身を隈なく洗ってからにしている。

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ついでに言っておくと、
顔と手足を特に念入りに磨くことが重要で、
そのことは以下の記事を参照して頂きたい。

運命変えたきゃ内面磨くより・・・・・・

posted by アンリ・クリスチャン at 15:51| Comment(0) | 入浴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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